障がい者治療
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Supports treatment for people with disabilities
福井歯科医院は障がい者治療に対応しています
障がいを持っている方やご家族が障がいを持っている方の場合、
さまざまな理由から歯科医院への通院が難しいというお話をよく聞きます。
しかし、どんな方でもお口の中の環境を整えなければむし歯や歯周病にかかってしまいます。
東区健軍の歯医者「福井歯科医院」は、
障がい者歯科の認定医として障がいを持った方を対象とした診療を行っています。
当院は障がい者歯科の認定医です
Our hospital is a certified dentist for people with disabilities
障がいのある方あるいは保護者の方は、何らかの理由で歯医者に行きづらいというお悩みがあると思います。たとえば、以下のようなお悩みはありませんか？
- 待合室や診療室で落ち着きがないため、周囲が気になる
- 知的障がいや自閉症などのため、治療に対して非協力的である
- 治療が進まない
- 障がいについて理解がない医院が多く、安心して受診できない
- コミュニケーションがうまくとれない
- 抑えて治療された経験があり、歯医者がきらい
- 毎回環境が変わり慣れない
当院では、障がい者歯科の認定医として、月に2回、一般診療とは別に時間を確保し、障がいのある方、スペシャルニーズがある方への歯科治療のみを行っています。
障がい者の方を治療するために
To treat people with disabilities
当院の院長は、日本障害者歯科学会の認定医です。適切な治療法や必要な配慮を会得するため、学会で専門知識を学んでいます。この日本障害者歯科学会が案内する認定医のいる病院として、熊本では4医院が紹介されています。
スタッフは、障がい者歯科専属の衛生士です。実際に障がい者歯科診療に携わっているので、より細かい配慮や補助のコツを心得ています。これまで当院で障がい者歯科診療を行ってきた経験上、診療室の雰囲気や時間の流れは一般治療とは異なると感じてきました。そのため、障がいのある患者様が治療に集中できるように環境やスタッフをそろえ、治療の密度を適応状態に応じて考慮する必要があります。
このような違いを理解していただきながらじっくりと治療を進めていくために、別枠で時間を確保して治療を行なっています。また、そうすることで障がいのある患者様個人の尊厳と安全を守れると考えています。
歯科治療に慣れていただくために
To get used to dental treatment
障がいを持っている方の中で、すんなり歯科治療ができる人はほとんどいらっしゃいません。多くの方が治療の必要性を理解することが難しいほか、治療に集中できなかったり無理に進めようとすると抵抗してしまったりという事情があります。
そのため、当院では診療はあせらず慎重に進めていきます。たとえば、初診時は問診とブラッシングだけにとどめ、本格的な治療は行いません。そしてまずはコミュニケーションをとれるようにします。その際、言葉だけでなく、絵や写真を用いることがあります。
さらに、器具や治療に対する不安を減らし、治療に慣れていただけるようにはたらきかけます。個人差はありますが、本格的な治療に入れるまでに3～4回かかります。1～2回の診療で治療を行うのは困難です。ある程度長いお付き合いになることをご理解いただいたうえでご来院ください。
よくある疾患と当院の対応
Correspondence between common diseases and our hospital
当院には、さまざまな疾患をお持ちの方が来院されますが、それぞれの疾患に対する当院の対応や配慮していることをご案内します。
自閉症
自閉症
自閉症の患者様は、先の見通しがわからないと不安になりがちです。そのため、使用する器具や処置内容などを、わかりやすく絵や写真で見せて十分に説明した後、処置にかかります。
知的障害
知的障害
知的障害の患者様の場合は、治療に対するレベルを判断することが大切です。治療可能な成長発達段階であれば、治療に慣れていくための方法をとります。
まだ治療可能なレベルに達していなければ、麻酔（鎮静法、全身麻酔）を用いたり、抑制したり、経過観察とするなど治療方法を検討します。
脳性麻痺
緊張や不安があると、反射的に口を閉じたり体が緊張したりすることがあるため、急な刺激や痛みがないように注意します。また患者様は反射抑制姿勢をとることで、反射が軽減できます。
ダウン症
ダウン症の方は歯周病が進行しやすい傾向がありますので、歯周病には特に注意しています。また、心臓疾患などの合併症を配慮し、麻酔の種類や量を調節したりもしています。
はじめての方、保護者・付き添いの方へ
For first-time users, parents and attendants
障がい者治療は、健常者の治療の進め方とは勝手が違うことが多々あります。はじめて来院される保護者の方や付き添いの方に、いくつかお知らせがありますので、こちらからご案内します。
- 問診票の内容が一般用と異なります。記入に少し時間がかかるため、当日の記入では詳細に記入していただくことが難しいかもしれませんので、当サイトからダウンロードしていただき、あらかじめご記入ください。
- 初回は保護者（または付き添いの方）だけでご相談に来ていただくことも可能です。実際に障がい者歯科診療を行っている日に見学に来られる方もいらっしゃいます。
- 診察は予約制になっています。あらかじめお電話でご予約ください。飛び込みでの対応は難しく、予約患者様が優先となります。
- 「全身麻酔の希望」で来られる方も、治療方法等については、ご相談のうえ決定させていただきます。
診療日について
About medical treatment day
- 月に2回
- 第2、第3、木曜日
- 診療時間：9：00～12：30、14：00～17：30
- 予約制
問診票について
障がい者診療の問診票は、適切な治療を進めていくため一般診療の問診票に比べ、質問事項が多くなっています。保護者の方でも、すぐに回答するのは難しい項目もありますので、どのような内容になっているか、ダウンロードしてご確認いただけるようにしております。下記よりダウンロードしていただき、ご記入したものをご持参いただいても結構です。
※上記クリックで問診票がダウンロードできず、内容が表示されてしまう場合は、リンク部分にマウスを乗せて、右クリックでメニューを表示させて「名前をつけてリンクを保存」をクリックしてください。
よくあるご質問
FAQ
当院はまだ対応医院が少ない「障がい者診療」に対応しているため、具体的な質問をいただく機会がよくあります。こちらでは、これまでに当院に寄せられたよくある質問と回答をご紹介します。
- 今までの歯医者さんでは治療ができなかったのですが、対応可能でしょうか？
-
診察させていただかないと判断できませんが、今までは治療ができなかった方でも成長に伴いできるようになることもありますし、当院のやり方に合えば上達することも十分考えられます。
現在、受診されている患者様の障害やレベルはさまざまです。必ずしも順調に上達している方ばかりではありませんが、それぞれに合った方法で、ゆっくりでも治療は進んでいます。また現時点で完璧な治療は難しくても、むし歯の予防や進行を抑えるような処置までは可能な場合もあります。
- 病気について理解してもらえるのでしょうか？
-
当院の院長は、毎回20名ほど、年間だと月2回×12ヶ月で400～500人ほどの障がい者の方を診療しています。これまでに多くの経験と実績を積んでいますので、どんな病気に対しても理解できると自負しています。
また障がい者歯科に関する学会や研究会、研修会にも積極的に参加し、研鑽を積んでいるところです。歯科衛生士も障がい者歯科専属の衛生士となっています。
- じっと待つことができないのですが大丈夫でしょうか？
- 障がい者歯科診療日は余裕を持った予約制となっており、できる限り予約時間のずれがでないように心がけていますので、あまり待たずに治療を受けることができます。
- 治療期間はどれくらいかかりますか？
-
一般的な歯科治療と比べると、治療期間は明らかに長くかかります。初診から実際に治療ができるまでに2～3回かかる方が多く、また診療日が月に2回であるため、1年以上続く方もいらっしゃいます。
反対に、むし歯が多い方でも全身麻酔で集中歯科治療をすると、一気に終了することも可能です。一度、受診していただくとある程度の予定はご相談できます。
- 全身麻酔はできますか？
-
当院には現在、全身麻酔や鎮静法を行う設備はありませんが、麻酔下での治療が必要な患者様もおりますので、その際は関連施設をご紹介しています。当院には日本歯科麻酔学会認定医が2名常勤しており、鎮静法を実施予定です。
